くまもと伝統工芸品復興一途|木葉猿窯元の作家 永田禮三

artisan

永田禮三

木葉猿窯元の作家 永田禮三のメイン画像

artisan name

木葉猿窯元永田禮三

Genre

玩具

木葉猿窯元の作家 永田禮三のプロフィール画像

profile

1937年、玉名郡玉東町生まれ。20歳の頃から父で先代の武二さんのもとで修行し、7代目となる。現在は、三女で8代目の川俣早絵さんと共に木葉猿の伝承に努めている。

代表作品Creation

feel

  • 伝統を守りながら
時代に即した新たな木葉猿を
  • 伝統を守りながら
時代に即した新たな木葉猿を

伝統を守りながら
時代に即した新たな木葉猿を

指先だけで成形する「手びねり」で作る、素焼きの土人形。木葉猿は熊本の郷土玩具で、悪病・災難除け、子孫繁栄などの縁起物として親しまれています。723年(養老7年)元旦に、虎の歯(このは)の里に住んでいた都の落人が、夢枕に立った老翁のお告げを受けて奈良の春日大明神を祀り、木葉山の赤土で祭器を作りました。その時に残った粘土を捨てたところ、猿に化けたという伝説から生まれたと言われています。「娘のアイデアで雛人形や端午の節句など、これまでにない木葉猿も生まれています。伝統を守りながらも、時代に即した新しいものを作り出したい」と禮三さん。制作だけでなく、工房や出張での体験粘土教室なども開催しています。

作品づくりを行う上で
こだわっていることとその理由

木葉猿は燻し焼きすることで黒っぽい色合いになりますが、窯の特性で均一に焼き上がらないこともある上、手びねりなので一つとして同じものがありません。また、きれいに作り過ぎてもダメ。私の中では、子どもの頃に祖母が作っていたものが、何度見ても飽きず素朴そのもので、今でも強く印象に残っています。真似しようと思っても、まだまだあの素朴さには到達出来ません。木葉猿は、約1300年の長い歴史がある伝統工芸ですが、立派な仕事を残してくれた先祖には感謝しかありません。同じように、次の代にしっかりと引き継ぐことが私の使命だと思っています。

逸品一点

三匹猿

Artwork Title

三匹猿

「見ざる、言わざる、聞かざる」の三匹の猿を表した木葉猿の代表的な作品。とぼけたような表情でどこかユーモラス。手びねりで作られているので、一つずつ表情や形が違うのが特徴。小・大・特(高さ6~11㎝)と、異なるサイズで制作しています。

この作品の購入ページへ

事業者概要

Company overview
工房名・屋号等
木葉猿窯元
代表者名
永田禮三
TEL/FAX
Tel.0968-85-2052/Fax.0968-85-2052
MAIL
konohazarukamamoto@yahoo.co.jp
住所
玉名郡玉東町木葉60
主な販売スポット
同窯元、熊本県伝統工芸館、熊本市くまもと工芸会館、熊本国際民藝館など
受賞歴・個展出展歴
2005年 平成16年度 伝統的工芸品産業功労者褒賞受賞
2022年 熊本国際民藝館にて企画展「民藝-用の美その2 土の力」出展
2023年 熊本県伝統工芸館にて企画展「木葉猿 生誕1300年展」出展
第46回信友社賞受賞

schedule

くまもと伝統工芸品は、全国の各会場で直接ご購入いただけます。

熊本が誇る逸品を、是非身近に感じていただけたら幸いです。出展スケジュールは以下の通りです。