くまもと伝統工芸品復興一途|水俣浮浪雲工房の作家 金刺潤平

artisan

金刺潤平

水俣浮浪雲工房の作家 金刺潤平のメイン画像

artisan name

水俣浮浪雲工房金刺潤平

Genre

その他

水俣浮浪雲工房の作家 金刺潤平のプロフィール画像

profile

1959年、静岡県沼津市生まれ。上智大学理工学部卒業後、派遣ボランティアで水俣へ。作家・石牟礼道子氏の提言で手漉き和紙を始める。妻で草木染織手織布作家の宏子さんと共に、水俣浮浪雲工房を主宰。

代表作品Creation

feel

  • 天然素材の魅力を
最大限に引き出す作品作り
  • 天然素材の魅力を
最大限に引き出す作品作り

天然素材の魅力を
最大限に引き出す作品作り

金刺さんは、妻・宏子さんと共に和綿や藍、楮(こうぞ)といった、作品作りに欠かせない素材から自分たちで栽培。それぞれの植物の魅力を引き出す作品を制作しています。「良い素材を使えば良い物ができるのは当たり前。足元に見捨てられている素材に魂を吹き込め」という、水俣病を題材にした小説を描いた作家・水上勉氏の言葉に影響を受け、竹やい草など紙漉きに不向きな素材にも挑戦しています。また、日本の紙漉きの技術を世界に広めるために、ブラジルやウズベキスタンなどへの技術普及にも尽力。「作る度に新しい発見があり、進化がある。熊本の紙文化が途絶えないよう、やり続けていく」と、夫婦共に魂のこもった作品作りを続けています。

作品づくりを行う上で
こだわっていることとその理由

私たちの作品作りは、栽培の過程から化学薬品を使わず、煮熟(しゃじゅく)の燃料には薪を使い、漂白剤の代わりに天日乾燥で紫外線による自然漂白を行うなど、自然の力を最大限に生かしています。自然由来の素材や工程にこだわるのは、匂いや味も分からない感覚障害を持った胎児性水俣病患者の方々との出会いがあったから。「余分なものを使わなくても良いものはできる。手間暇や時間がかかっても、人にも環境にも優しいものを作っていき」との思いで取り組んでいます。その上で、“自然の中に生きる”ことを常に意識し、自然と対話しながら素材の魅力を引き出す作品作りを心掛けています。

逸品一点

和紙コクーンの灯

Artwork Title

和紙コクーンの灯

骨格を使わず立体紙のみで作られ、まるで地球を模したような形状。手漉きの和紙を通して灯る柔らかく温かい光が、幻想的な雰囲気を演出します。紙漉きから成形まで、全てが手仕事なので、一点一点表情の異なる作品が生み出されます。竹や芭蕉など、素材の美しさが詰まった手漉き和紙(写真下部の紙)も制作しています。

この作品の購入ページへ

事業者概要

Company overview
工房名・屋号等
水俣浮浪雲工房
代表者名
金刺潤平
TEL/FAX
Tel.0966-63-4140/Fax.0966-63-4140
MAIL
amazon21@galaxy.ocn.ne.jp
URL
http://www.hagure.org/
住所
熊本県水俣市袋42
主な販売スポット
熊本県伝統工芸館、水俣道の駅みなまた ミナマータ、紙の温度、Creema
受賞歴・個展出展歴
1993年 イグサ(八代市)の製紙原料繊維化技術に成功
2000年 水俣市環境マイスターに認定
2001年 環境と貧困をテーマにした「アマゾンの天然繊維を利用した住民の生活向上プロジェクト」にJICA技術専門家として派遣される
2003年 緑化推進機構「森の名人賞」認定
2006年 廃棄イグサを活用したゼロエミッション高機能壁紙「かみいぐさ アイビーウォール」で「第2回ものづくり日本大賞」優秀賞受賞
2015年 天皇皇后両陛下グリーティングカード制作
2020年 隈研吾氏設計のスターバックスコーヒー太宰府天満宮表参道店の壁面アート制作

schedule

くまもと伝統工芸品は、全国の各会場で直接ご購入いただけます。

熊本が誇る逸品を、是非身近に感じていただけたら幸いです。出展スケジュールは以下の通りです。