くまもと伝統工芸品復興一途|肥後てまり同好会の作家 鶴田美知子

artisan

鶴田美知子

肥後てまり同好会の作家 鶴田美知子のメイン画像

artisan name

肥後てまり同好会鶴田美知子

Genre

玩具

肥後てまり同好会の作家 鶴田美知子のプロフィール画像

profile

八代市生まれ。東京の短大を卒業後、熊本に戻って就職。23歳の時、肥後てまり同好会に参加。後藤照師匠に師事し、技術の習得と伝承活動に取り組む。肥後てまり同好会2代目代表。

代表作品Creation

feel

  • 麗しき幾何学模様に魅せられ
心も弾む肥後てまり
  • 麗しき幾何学模様に魅せられ
心も弾む肥後てまり

麗しき幾何学模様に魅せられ
心も弾む肥後てまり

てまりは、江戸時代に奥女中たちが作り始めた手毬が庶民にも広まったとされ、主に観賞用玩具として発展してきました。肥後てまりは、芯材のヘチマを綿と糸でくるみ弾力性を持たせ、刺繍で表層に鮮やかな色彩と幾何学的な模様を施していきます。鶴田さんは、23歳の時にテレビ番組で後に師匠となる後藤照先生の存在を知り、肥後てまり同好会に参加しました。色彩が豊富で上品な艶があるフランスの刺繍糸を使用するのも師匠から受け継いだことの一つです。オリジナルの模様の発案と共に、伝統的な模様にも配色の工夫を凝らし、より芸術性を高めたものを作ることを心掛けています。

作品づくりを行う上で
こだわっていることとその理由

刺繍糸の通し方が強くても緩くてもうまく行かず、ほどほどの弾力を保つことが大切です。教室では「(てまりを)作っていると、多少のイライラは収まります」と、肥後てまりとの出合いを喜ばれる方もいらっしゃいます。製作には時間はかかりますが、作る楽しさや完成した時の充実感は何物にも代えがたく、日頃から絵画や日本古来の柄・配色などを見て、新作のヒントにしています。また、伝統的な模様であっても配色をアレンジするなどして、より芸術性の高い作品を目指しています。模様と色の組み合わせは無限なので、これからも、日本古来の色やおしゃれな組み合わせを探求していきます。

逸品一点

中央すかし

Artwork Title

中央すかし

伝統的な模様の「中央すかし」は、十二単衣の配色を参考に作った作品。糸は、フランスの刺繍糸を使用していますが、理由は「色彩の豊かさと自然な艶」と鶴田さん。無数にある色の組み合わせを思い浮かべながら、日々ワクワクするそうです。

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事業者概要

Company overview
工房名・屋号等
肥後てまり同好会
代表者名
鶴田美知子
主な販売スポット
熊本県伝統工芸館、くまもと工芸会館、ふるさと納税返礼品(熊本市)
受賞歴・個展出展歴
2018年 第28回くまもと県民文化賞〈本賞〉など

schedule

くまもと伝統工芸品は、全国の各会場で直接ご購入いただけます。

熊本が誇る逸品を、是非身近に感じていただけたら幸いです。出展スケジュールは以下の通りです。